パソコンカラオケ化計画
2004/06/17

 私は非常に音痴です。

 世に音痴はいないと言われますが、歌を唄ってリズムやテンポに音程等がとれないことを音痴と言います。本来の音痴はいないと言われても、この音痴状態にあることを音痴というのです。

 どの歌にも基本の雛形があります。たとえば高橋真梨子さんの「桃色吐息」であれば、この歌は私が高橋真梨子さんの歌の中でも好きな歌なので、何度か聞いていて高橋真梨子さんが歌う「桃色吐息」という歌の雛形は私の体の中にあります。

 私の中に歌の雛形があるから、誰かが調子っぱずれの「桃色吐息」を歌えば、ちょっと違うなあと言う判断が出来るのです。当然私が歌を唄っても、歌の基本の流れがずれていると、調子っぱずれの唄い方になっていることが分かるわけです。

 それでは歌がうまいといわなくても、そこそこにそつなく歌を唄えるということはどういうことでしょうか。まあ、そこそこ歌が唄えるということは、一般の人にしては歌が上手な部類になると思います。そこそこに歌が歌える、それは体の中にある歌の雛形にあわせて唄えたり、多少アレンジがあっても歌の流れとして違和感がないように唄えることです。

 雛形にあわせて違和感のないように唄う。これは体の中にその歌の雛形があってもそう簡単ではありません。雛形は単純に言えばメモリとして記憶されているだけです。それに反して歌を唄うというのは、声帯の運動と音の反響のすべてをコントロールして初めて可能になるものだろうと思います。

 声帯や音の反響(響き)を上手にコントロールするには、それは運動と同じで訓練するしかありません。その訓練が体の中にある歌の雛形に合わせられるように、人の体という楽器の調律をすることになるのです。ピアノだって長いこと調律しないままでは、弦がたるんだりハンマーが磨耗したりして、音がずれていってしまうのです。

 音痴が歌を唄うとよけい音痴になるのにカラオケがあります。アカペラほどではなくても鼻歌風に唄えば多少は聞ける歌を唄える人でも、カラオケに慣れていないとかなり調子っぱずれになります。

 それはどうしてでしょうか。それはカラオケの伴奏に合わせて歌を唄おうと努力するあまりに、かえって歌の流れが乱れてしまったりするからです。もともと歌を唄うことをしていない人にとっては、音楽合わせて歌を唄うことは日常生活では少ないものです。カラオケが趣味なんて人は別です。

 歌を唄うということは発音もちゃんとしないといけません。その発音も直していかなければなりません。息も最低15秒以上続くようにしなければ、歌を唄っていても苦しいでしょう。口を大きく開けて歌を唄う。これも意識して行わないと、すぐに口が閉じて口先だけで歌を唄ってしまいます。

 理屈ではわかっても、これらの事を行うのと理屈とは違います。いくらスポーツ理論に明晰でも、それに応えられる鍛えられた体がなければ、一流のアスリートにはなれません。これは逆に言えば、音痴でも歌の上手な人の唄を聴いて楽しむことができるというのと同じです。絵は描けなくても、早く走れなくても名画の鑑賞にスポーツ観戦をして楽しむことができるのです。

 さてそこで、スポーツ選手にはなれなくても、音痴という人はいないということで、誰でもそこそこ歌が唄えるようになるというのはあとは何が必要かというと、繰り返し唄う訓練だけです。何度も何度も唄ってみて、自分の中の歌本の雛形と照らし合わせて、その雛形に少しでも近付けるようにする。それが唄う訓練になります。鳥も親の囀(さえず)りや、囀りの上手な鳥の囀りを聴いて、それから色々な囀りのパーツを「グチュグチュ」と色々練習しながら自分流の囀りを見つけるのです。

 それじゃあ自他共に音痴を自認する・・・そんなもんしたくもないけど・・・私の囀りも、今は「グチュグチュ」だが、そのうちに「ピーヒョロ」と囀れるようになろうってもんだ。歌が好きになってより、インターネットで無料のカラオケMIDIを聴くことができるサイトで、古い懐メロを歌ったりしていました。古い歌も当時の流行歌で人に支持された歌だけあってすてきな歌ばかりです。

 ただ古い歌はやはり古いので、なんとなく唄っていて面白みがありません。音痴にだってそれぐらいに欲望はあるのです。そこで有料のインターネットカラオケに加入しました。有料だけあって歌の流れに沿って歌詞の色が変わっていくし、キーやテンポなども自分に併せてせて設定できる。また音痴にありがたい、ボーカル部分のガイドメロディもオン/オフと音量が小・中・大と三段階コントロール出来るのもうれしい。

 実際のカラオケボックスや、スナックなどのカラオケと同様、有料のインタネットカラオケも歌詞の色が曲に併せて変わるのだ。しかし、これも馴れないと追っていくのが難しい。伴奏を聴きながら文字の流れに併せて歌を唄う。そしてパソコンにマイクを繋いで、自分の歌を録音し、自分の歌がどんな風になっているのか聴いてみるのだ。

 パソコンにマイクを繋いだだけだと、スピーカからはカラオケだけ流れて、マイクで歌を唄っているボーカルをパソコンに録音することが出来るだけだ。このままだとパソコンのスピーカから私のボーカルは流れてこない。なのでカラオケとボーカルを録音するにはパソコンではマイクは指向性があって音声のほうを強く拾うので、ボーカル部分ははっきり録音できるが、カラオケはほとんどあるやなしやにしか録音できない。その為にカセットデッキで、スピーカーから出ているカラオケに併せて唄って録音する。


 昨日のことであるが、何とかマイクからの入力をそのままスピーカーに出せないかと思ったのだが、パソコンの設定を見てもよく分からない。マイクからスピーカーに流せれば、カラオケとボーカルが一緒に流れて、いかにもカラオケボックスみたいになるのだ。

 ウィンドウズのヘルプを見て、その方法がやっと分かった。分かればあっと言うような簡単なことだった。パソコンをカラオケにしないまでも、拡声器変わりにしたりしたい場合にも便利だ。その方法はここに書けばすぐに分かるだろうが、まあ、自分でコントロールパネルの「サウンドとオーディオデバイス」でも見て欲しい。Windowsのスタートメニューから「アクセサリ」フォルダにある、「マルチメディア」フォルダ内のボリュームコントロールでもOK。直ぐに分かるはず。

 こんな風にして吾がパソコンはカラオケマシーンと化した。これでカラオケボックスに行かなくても・・・やっぱ、そうはならないね。カラオケボックスはカラオケボックスの楽しみがある。

Cools