下ネタ的で恐縮だが、実際には下ネタではなくて井戸端会議的医学的なお話である。
というのは男性は高齢になってくると前立腺が肥大してくることがあるそうだ。前立腺には前立腺癌なんて厄介な病気もある。女性にはこの前立腺はない。男性特有の器官で睾丸とともに精子を保護する精液を作っている。女性でいえば子宮に相当する部分だそうだ。
私は若いころは排尿は日中は1−2度しかしなかった。知らないトイレに入るのが恥ずかしいし、トイレに行くこと私には自体が恥ずかしいのだ。それと何かに夢中になっているとトイレに行くのも我慢をしてしまう。一日数回のトイレだから排尿も勢いよく出る。
そんな私が50を過ぎるころからなんとなく残尿感を覚えるようになった。トイレに行く回数は増えないのだが、トイレを我慢するのは良くないといわれて、なるべく頻繁に行くようにしているのだが、残尿感は消えない。歳だからかなあなんて思っていた。
昨年私は二級ヘルパーの講習を受けた。その講習実習でとある療養介護型病院に研修に入った。二日間の研修は下の世話と食べさせることに尽きる研修だった。おむつ交換と食事だ。食べさせ食べたものを始末する。それが介護実習のメインだった。もちろん他の細かいこともあるが、実際はおむつ交換と食事それだけで一日が暮れる。
男性も女性も区別なく下の世話をする。午前中は排便があるのでおむつ交換。4時ごろからまたおむつチェック。このときは排尿があるので尿パッドの交換をする。その間が食事時間みたいなものだ。街中に住んでいると自分の排泄物は水洗トイレで流してしまうのでそんなに排泄しているなんて実感はないが、人の下の世話をすると人は実に大量の食物を摂り大量の便をする大型獣なのだということが実感できる。
男性も女性も寝たきりに近い高齢になると陰部は暗茶褐色となっている。暗茶褐色というより黒い色といっても良いほどだ。排便がある場合は男性は肛門洗浄、女性は肛門と陰部も洗浄する。特に女性の陰部は大陰唇と足の付け根部分を開いて洗浄する必要がある。男性の場合の陰部洗浄は亀頭を包む皮をむいて洗浄する。これらの部分が一番不衛生になりやすいので特に丁寧に洗浄する。
排便も排便する力も落ちている方には、力みに合わせてお腹を押して排便させてあげるのだ。それは実に丁寧なものだ。もっともそうしておかないとずるずると排便されていては、その度におむつ交換が必要になり、そんなことをしていては一日の仕事が終わらなくなってしまうのだ。
おしっこチェックで介護実習生の私とペアを組んでいた院内のケアスタッフの方が、ある女性の方の尿パッドを交換して、この方は尿パッドを交換してももすぐに尿がに滲み出して陰部が濡れてしまうんですよ教えてくれた。こういう方もいらっしゃいますよという実例として教えてくださるのだ。
おむつを開いて尿パットを取り外すと尿パッドはべったりと尿を吸って重たくなっている。白い尿パッドを取り外すと暗茶褐色となった女性に陰部が見える。その陰部にたちまちに尿がゆるくじわーっと滲みるようにあふれ濡れた陰部全体が光を受けて照り返す。すでに女性としての陰部の性的な魅力を除いても、その陰部のなんとも神秘的色彩の美しさに思わずはっとしたものだった。
二級ヘルパーの実習が終わって一ヶ月ほども経ったろうか。なんとなく陰茎の先が湿っている気がする。トイレに行ってみる。排尿をする。もどる。陰茎の先の部分が冷たい。陰茎のある部分の太ももにも冷たさを感じる。さらには睾丸部分ままで残尿があったものがこぼれて濡れ広がったような気がする。何度かトイレに行って下着をチェックする。濡れてはいない。
私はせっかちなので時々急いでトイレをすることがあり、そういった場合はすでに排尿に時間がかかるようになっているにもかかわらず適当に排尿を終わらせてしまうと陰茎をズボンに閉まってから残尿部分がこぼれることがあった。それからなるべくトイレではズボンを下げて排尿できるように便座式トイレを選んで用足しをしている。ついでにトイレットペーパーで一物の先も拭いて出てくる。もし立ってするときでもベルトを外し前だけズボンのチャックを開けて少しズボンを下げて陰茎がちゃんと外に出るようにして排尿をする。チャックを開けて陰茎だけを取り出すと陰茎の根元がズボンに押されて排尿してもわずかな尿が陰茎の根元で抑えられて尿が出て行かず陰茎をズボンに戻すとポロリと残尿が出ることがあるからだ。
立ってベルトを外して少しズボンを下げて排尿したほうが気持ちよくすっきりと排尿できる。立ってるときにこんな方法で排尿するのは小さい子供ぐらいだが、この年になるとベルトを外してチャックを下げてさらにズボン少し下げるようにして排尿することが恥ずかしいとかの思いよりも、それよりもはるかにズボン内が汚れるほうが嫌だ。
それで一ヶ月ぐらいはもっぱら座って用を足していた。それでもやはり陰茎の先の部分の太ももが湿りを感じて冷たい気持ちがする。陰茎部分もやはり濡れたような気がする。と言ってトイレでパンツを確認しても濡れていない。それより排尿してちゃんときれいに出し切らないで戻したときにパンツを汚すことのほうがあるぐらいだ。
尿が漏れているのか漏れていないのか泌尿器科へ行ってみた。前立腺の癌を調べたりするための血液検査やレントゲン写真を撮影した。その結果は前立腺がやや肥大気味だがこの程度であれば問題ないし、血液検査の結果癌の心配も今のところはないと言うことになった。ドイツで開発された生薬由来の薬があるとのことでその薬をいただいて飲むようにした。
それでも一ヶ月ほどはなんとなく陰茎の先が濡れてパンツを通して内大腿部に陰茎部の先が接触するあたりが濡れてきたような気がするときがある。どうも先の二級ヘルパー実習で陰部に尿が染み出して陰部がきらきら光りだす光景が私の脳裏に強い印象となって残って、その影響で私の陰茎の先から尿がこぼれ出るような気持ちになるのだろう。としか思えない。
そのときに受けた印象は性的なものは本当に全く感じなかったけど、泉に水が湧き出したみたいに陰部が尿で濡れだして光を受けてきらきらと輝いた印象は、それは強烈な思いで私に残っているのだ。あれを美しいと思わずして何が美しいだろうか。当人にとっては常時尿失禁なので、高齢とはいえ意識のしっかりした部分もあるだろうから、それはたぶん恥ずかしいことだったかもしれない。
あのシーンを美しいと言ってもこれは人によっては受ける印象は違うだろう。毎日介護をやっていれば、また尿パットが濡れている。替えても替えてもきりないやなんてことにもなるだろう。私は2日だけの介護実習のエトランゼだったからあのシーンを美しいと感じることが出来たのだろうと思う。今は私の尿失禁のような感じはかなり遠のいてきたが、それでも時々そんな気がするとあのシーンを鮮明に思い出す。
Cools
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