目が覚め気づいたら昼近かった。それから一時間ぐらいしてようやっとベッドを出た。体がぼわあんと膨らんでいる気がする。頭は後頭部がうっ血している感じだ。少しばかり飲みすぎたようだ。
昨夜は昼ごろから飲み友達から電話があって夜八時半ごろに行きつけのスナックで待ち合わせをしていた。夜七時近くににパソコン教室にペ・ヨンジュンにはまっている知人がきて、ぺヨンジュン携帯電話待ち受け画面画像を楽天サイトでダウンロード出来るらしいので調べてくれという。
調べてみるとペ・ヨンジュン公式グッズなるポスターみたいなものを買うと後でダウンロード案内のメールが来るそうだ。普通なら無料で手に入らないのか「なんだ」で終わるんだけどペ・ヨンジュンにはまっている人はそんなもんじゃ終わらない。このグッズも欲しいあれも欲しいこれ持っているときりがない。それに検索で出てきたペ・ヨンジュン関係のサイトを飽きもせず見ている。いま、ネットにはペ・ヨンジュンの情報があふれていた。
それでその楽天サイトの楽天ペヨンジュン公式グッズ特販店(←リンクあり。でも、リンク先ページはたぶん短期間で消滅すると思う)のペ・ヨンジュンフイルムポースターを注文させられた。それに幾多のペ・ヨンジュンのサイトにある画像も印刷してくれと言う。めんどくさい奴だ。
私は以前にこの人に漫画家・柴門ふみ原作の「東京ラブストーリー」というドラマのビデオテープを借りて観たことがある。「東京ラブストーリー」はすでにTVドラマとして放映はとっくに終わっていた。「東京ラブストーリー」の放映は1991年初頭から同じ年の三月中旬まで放映していたものだ。いまからだと、もう14年も前のことだ。その年の二月に湾岸戦争も勃発した。でも私は同時進行でテレビで放映されたドラマを見ていないので、この年はTVは湾岸戦争の映像しか記憶にはない。
柴門ふみ原作の「東京ラブストーリー」は漫画雑誌でかなり読んでいたこともあって、テレビドラマ化されてもそんなに観たいとは思っていなかった。それでもテレビドラマの「東京ラブストーリー」画話題になっていたことは知っていたが、観たいいとも思わなかったので観ることはなかった。どういうわけか漫画の原作が実写になると、私にとっては漫画の原作のイメージが崩れるので好ましく思えない。同じく読んでい漫画のやまさき十三/作・北見けんいち/画の「釣りバカ日誌」の映画化がされて、すでに十数本上映やTV放映されているけどこれも観たいと思わない。それはそれで楽しめばよいと思うのだけど、テレビで放映されていてもついチャンネルを変えてしまう。
ところがビデオテープ三巻の「東京ラブストーリー」にはすっかりはまってしまった。物語の設定も漫画チックで面白い。感情移入も出来るし原作の漫画よりも面白いのじゃないかと思った。ラストシーンで鈴木保奈美演じる赤名リカが思う織田裕二演じる永尾完治が同級生である有森也実演じる関口さとみと連れ立って歩道を歩くシーンでの鈴木保奈美とのすれ違いでは、ああこれでこのドラマが終わると泣けてくるほどである。このドラマの成功はそれぞれの主演者がそれぞれの役を超えて、役者本人たちのドラマになっていたことが大きいのではないかと思う。
赤名リカは名前こそ赤名リカという役だが、それはドラマでは鈴木保奈美でしかありえなかった。織田裕二と江口洋介・有森也実全てが役者本人たちのドラマかと思わせるに十分だった。そんなわけでいまだ鈴木保奈美の恋敵といえるかもしれない有森也実が今でもちょっとだけ好きじゃない。こう思うのはそれだけドラマや映画の演出が良いのだろう。1994
年にケビン・ベーコンの「激流」という映画がある。それを観て次に1995年の同じくケビン・ベーコンの「アポロ13」を観ると、こいつがケビン・ベーコンがこの「アポロ13」でなにか悪いことをするんだろうと思わせるほど「激流」でのケビン・ベーコンは性根からの沈着冷酷な非道ぶりを演じきっていた。
なのでいま韓流といわれる元となった「冬のソナタ」を見ればそんな風な気持ちになるのだろうとは想像は出来なくはない。洋画オンリーの私も話題となった韓国の映画やアジアの映画などをテレビ放映されているときに観ることも多くなってきた。それ以前にも「チャイニーズ・ゴーストストーリー」という映画が好きで三連作のビデオを借りて何度か見たこともある。この映画に主演している女優の「ジョイ・ウォン」の妖艶さに見せられてしまったのだ。ジョイ・ウォンは日本のテレビコマーシャルにも出演したことがある。確か日本酒か何かのコマーシャルだったと思う。チャイニーズ・ゴーストストーリー三巻目だったと思うが道士が般若心経と思しき経を「パンニャーポロミー」と唱える言葉も頭に残っている。
しかしいまの韓流というのは激流に近い。口にこそ出すことは少ないかもしれないが本能的とでもいえるべき両国に近くて嫌いな国同士という眼に見えない高いベルリンの壁あった日本と韓国の、その眼には見えないベルリンの高い壁を韓国の一本のテレビドラマ「冬のソナタ」を観たおばさんたちが、スペインの牛追祭りのように猛烈なパワーでどどっと地音を響かせながら眼に見えない高いベルリンの壁に風穴を空けて崩し入り込んでいる感じがする。急激な交流はその後の反動がどういった影響で出るのか分からないが、ボーダレスの時代としてはせっかく「冬のソナタ」で崩れかけた眼に見えないベルリンの壁を意識から消し去れるぐらいにこのまま良い関係を築いていって欲しいものだ。
ペ・ヨンジュンことヨン様の情報を求めて、飲み友達との待ち合わせに遅れてしまった。厚手のダウンを羽織って出かけようとしていたところに携帯が鳴った。本当は歩いていきたかったのだけど、遅れたので自転車に乗って出かけた。自転車で5-6分ほどのところだ。
待ち合わせの飲み友達は最近富みに綺麗になっている。以前なんとなく暗い雰囲気で悲しみを感じさせるので、私が余計なおせっかいながら私の内で心配していた女ではもうない。もともと東北の人のようだから美人とまでは行かないけど弥生人系の顔ではなく縄文人特有の可愛い顔をしている。ひょっとして俺に惚れて綺麗になったのかなんてつまらぬうぬぼれを持ったりもする。
カウンターに四五人の客だったけど、もう一人店の常連さんがやってきた。私の右には待ち合わせをした人。左には今来た人。両手に花である。私がこの店に始めてきたときにこの二人がいたのでこの店の印象はこの二人という印象が強い。この二人とも歌がとてもうまい。さらにお客が何組かきて店は満員となった。新たに来た客の中には元歌手と現役の歌手もいた。歌手といっても世に知られている人ばかりじゃなくて自分の歌を持ってCDなどをリリースした人達のことである。世の中にはそういった人は山ほどいるようである。でも元歌手の方は女性だが持ち歌がカラオケにも収録されている。その持ち歌をせがまれて唄っていた。やはり丁寧な唄い方で上手である。
カラオケも盛り上がり店も熱気が出ているときに背の高い堀の深い60前後の男が一人入ってきた。ちょっと酔っ払っている。席はほとんど一杯だったのだが、久しぶりに来たらしくどうしても店に入りたがっていたので皆で都合してカウンターにひとつ席を開ける。もう一人の唄のうまい人がの人モデルさんだったんだよって教えてくれた。日産の往年のケンとメリーのスカイラインといえばお分かりになるだろう、そのコマーシャルに出ていた背が高く堀の深い男性だ。そういわれればなんとなく顔に見覚えがある気がする。
その店もそろそろ閉店近くになりそのモデルだった男がまだどこかで飲みたいというので河岸を変えることにした。どうやら私と待ち合わせした人を気に入ったみたいな雰囲気だった。私とその元モデルと女二人を店のマスターに車で10分ほどの場所にある遅くまでやっているというスナックまで送ってもらった。
そこもその元モデルがたまに行く店で30年来の付き合いがあるらしい。その人が元モデルだよと教えてくれた人もこの辺は地元なのでこの店も良く知っているみたいだ。私たちははじめてはいる店である。店には入ったが元モデルはすでに良いも回っている。それでもこの店に来たのも久しぶりのようで自分のボトルがないので、新たなボトルを入れてボトルの代金を先払いしていた。レミー・マルタン・ナポレオンか何かだろうか確か1万数千円払っていた。
元モデルはもう酔っ払ってほとんど眠っていることのほうが多い。私と待ち合わせてのみに来た人は誰かが唄うカラオケに合わせて踊ったり一緒に歌ったり遊んでいる。4時も過ぎて帰ることになったが、元モデルはどうやって連れ帰ってよいのか分からないのでどうするかと、もう一人の連れに聞いたら、この店の奥にソファーがあるからあそこで寝させればいいからというのでそれがい一番よさそうだと思った。酔っていながらこの人は私たちのいた店に来るまできていたのだ。タクシーでも呼んでその店に戻って車でも運転しだしたらこれは危ないので店の人に任せて私たちはその店を後にした。
先ほどまでいた店から二人の女性はそれぞれに歩いてかえれる距離なので、三人でふらふらと夜の4時過ぎの道を歩きかえる。一人別れ一人別れして、最後は私一人でそこから約20分ほど最初に行った店まで戻る。なに戻るといってもそれは私の帰り道だし、その店へは自転車で行っているのでその自転車も持ってかえらなければならない。
ふらふらと凍てつく寒い道を歩く。厚手のダウンコートのヤッケを頭にかぶって歩いてもまだ寒い。酔いが醒めだしているのだろう。それでも多少酔っているから、まっすぐ歩いているつもりでもふらふらと歩いている。眼もほとんど閉じながら歩いて行く。そう、最初の店では焼酎のお湯割りを飲んでいたが、そのうち私の連れが冷酒を飲むというので三人で冷酒四本ばかり飲んだのだ。その冷酒も一番たくさん私が飲んだみたいだ。二件目の店で水割りにしたブランデーの最初の一杯を飲んでしまい、さらに水で割らないでブランデーグラスに注いでそれを舐めていたのだった。夜の九時前から明け方四時過ぎまでのんびり飲んでいるだけだから多少酔っても、時間の経過で酔いも治まって酔いは緩やかになる。ただし飲んでいる時間はあっという間に過ぎてしまう。
自転車に乗って家に着いた。歯を磨いてベッドに入るけどベッドに入る前に今日から服用する薬があって、その薬は精神安定剤みたいな眠剤っぽいものなので、酒を飲みに出かける前に飲んではその薬と酒の相乗効果で悪酔いしてしまってはと帰ってきてから飲もうと決めていので、その薬を飲んだ。
その薬とは私は舌の表面がなんとなくぴりぴりと辛い気がするので耳鼻咽喉科にかかって診てもらったが特に異常は見つからず、さらに口腔外科に昨日見てもらっても同様に異常がなかったのだ。それで中年期以降の女性の方で口内異常を訴える方の半数が原因がなくて、そういった場合は口中異常感は心因性に近いことがあるということを私を診たドクターは告げた。そういった口中異常感はストレスから来ることが多いそうである。私もひょっとしたらそういったことが原因かもしれないので、精神内科的処方を考慮したいとのことであった。つまり精神安定剤である。
ドクターの説明を聞いてそいうえば口中異常感については不明愁訴として中年期の女性に多いということを聞いたことがある。それに口臭もほとんどないのに自分の口臭を異常に気にする人も多く、受診してもそれらの人の多くは問題がないということも情報として知っていなくはない。そうか、私はどちらかというと思考形態が女っぽいのかなと思っていたけど、それで口中異常感も出てきたのかと妙に納得してしまった。そういうこともあるかもしれない。それでその薬を飲んで寝たせいなのか、幾ら明け方近くベッドに入ったとはいえ、飲んだアルコールとの相乗作用でそのまま昼近くなるまで一度も目覚めることもなかったのであろう。
午後1時に起きて着替えて歯を磨き顔を洗った。まだアルコールが残っているような気がして、血圧の降下剤は飲んだけど、朝晩の飲むように指示された精神安定剤のほうは今朝は飲まなかった。外へ出ると気温も高く日中の太陽がまぶしかった。体はまだ数ミリ膨らんでいるかのようにふわふわした気分だ。
Cools
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