バレンタインデーなんてものにはほとんど縁がない。去年も義理チョコの一枚貰わなかった。痩せ我慢になるけど、貰ってもお返しなんて考えるのも面倒なので貰わないほうがよい。
女性の飲み友達もいるけど誰一人としてチョコの一枚も持ってこないし、一緒に飲もうなんて誘ってもこない。一緒に飲むときは勘定をいつも俺が持っているのに、なんて薄情なやつらばかりだ。
チョコレートがいらないなんて言いながら、その実、飲み友達から一枚も貰えないのを薄情だなんて言っているのも、書いていながらの矛盾だなあとは思うけど、そのぐらいの気配りがあってもいいんじゃないかと思うのだけど、やっぱり薄情なのか勘違いされたくないから寄こさないのか分からないけど。しかし、なんにしてもこれからは勘定はもう割り勘だな。
その割り勘だけど、それを俺の口から言えるのだろうか。多分言えないだろうけど、一つ大人になって言うように努力してみよう。とりあえずは努力だ。
今年になって出来た飲み友達には、勘定は男が払うのが当たり前ってな女もいる。そいつと初めて飲んだ日は4軒も梯子をしてしまい、小汚いスナックばかり巡って3万を超えるお金が無くなってしまった。
何度かそいつと飲んでいるけど、最低三軒は梯子になる。そうすれば財布から2万円が消えてしまう。そんな事を四五回繰り返したろうか。口汚いかもしれないが、小汚いスナックを三軒も行って2−3万使うなら洒落たレストランで食事をしながら時を過ごしたほうが気が利いている。と言ってはみるが、元々そんな風に洒落てお金を使う予定もない。後からそう考えるだけだ。
で、こんな事を書いていたら、いま義姉がチョコを持ってきてくれた。嘘みたいな話だけど本当だ。義姉とはもう40年近い付き合いで側に住んでいるけど、いままでの中で義理チョコとはいえ貰ったのは初めてだ。しかも風邪を引いたらしく熱が出て頭が痛いとか言っている。お礼を言ってお大事にと伝えた。
今日はその前に昔の彼女がチョコを持ってきてくれた。昔と言っても二昔も前で、一昔10年だから20年前の事だ。ちょっとだけ付き合ってた彼女だ。そして、いつの間にか彼女は結婚しちゃった。それから20年経ってひょんなことから昨年末頃から彼女が俺のところに顔を出すようになった。
彼女は子供もいる。もちろんご主人もご健在。あれから20年も経っても、彼女はそんなに変わった風な様子がない。それでも、やはり20年経つと40のおばさんになっているのだ。だけど、どう見てもおばさんには見えない。大学生ぐらいかなって思っちゃう。
そんなわけで、ここ数年義理チョコにさえありつけなかったけど、今年は思いもかけず義理チョコに二つもありつけた。いまだ本命チョコなんて貰ったことはないけど、俺には義理チョコが一番合っていそうだ。出来れば、貰わないのがもっと合っているのだけどなあ。
わおっ!
義理チョコの 甘さに溶けて 流されぬ
Cools
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