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サボテンへの思い


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サボテンへの思い

なぜさぼてん?よりの続き

 生き残っていた3個のサボテンというのは、結局じゃまになったので実はトイレの窓の桟(さん)に放置するように置いてあったのです。

 びろうな話だが立って用を足す時に、たまに窓の方に目をやるとサボテンに気づく時があって、気が付くと思い出したように水をやっていたのです。 そんなことが何ヶ月か続くとそれも経つと習い性になり、忘れずに月に一回ぐらい水をやっていたと思います。
 
 そんな管理でしたがそれでも三年以上も経つと、さすがにサボテンが成長して大きくなったのがはっきりと分かりました。

「多肉植物は腐らしてしまうから苦手だ!」と、私は常々思っていたのです。

 刺刺のサボテンサボテンしたものには興味ありませんでしたが、植物への好奇心から多肉植物の万物相や綴化(石化と同じ意味で植物に成長点異常の現れ方の形状によって呼び名が変る)したサボテンを、東京池袋西部デパート屋上のサボテン園芸コーナーで買い求めて栽培していたことがあるのです。

 好奇心本位で求めたサボテンや多肉植物は、私の好奇心を満足させるものでしたが、鉢を替えてやったり水をやり過ぎたりしたからか、案の定半年もしない内に枯れてしまったのです。あるいは休眠期に入ったものを枯れたと思い込んで捨ててしまったのです。

 植物に関しては既に特定の種(日本の蘭科植物)を長年夢中になって栽培しているので、私の管理では苦手なサボテンに興味はあっても、どちらかというとサボテンはやはりバタ臭く感じているので、積極的に栽培をしようという気持ちは余計にありませんでした。なので枯れてしまえばそれっきりになっていました。

 しかしトイレに置いたミニチュアサボテン(サボテンの苗の小鉢植え)が何年も元気なのを見て、なぜか急に自分の部屋にもグリーンインテリアとしてミニチュアサボテンを置こう思いたったのです。そうだ、サボテンは水さえやらなければいいのだ。実に安直な発送です。

 思い立てば行動の早い私はすぐさま園芸店に行って、色々なサボテンのミニチュアを12個ほど物色してきました。

 それが1997年10月頃のことでです。
 これらのサボテンも購入してから、体で覚えたサボテンの水やりに従って、月に一回水をやるかやらないか程度の管理でした。こんな状態が翌年の春頃まで続きました。

 年が明けて4月に入ってから、たまにはサボテンに水をやらなきゃと水を与えました。するとサボテンはよっぽど水が欲しかったと見えて、水を吸ってプクプクと膨らんで、目に見えるほどに体が用土から盛り上がってくるようになりました。こうなると本当に可愛いものである。毎日一度は眺めて観察をしていた。

 サボテンに興味が湧いてくると私の常で、今度はちょっと変わったサボテンが欲しくなった。

 元々私は植物の種(しゅ)が好きなのではなくて、種の特定固体とか種の変化物が好きなのです。ですからちょっとでも興味を持って栽培するとなると、サボテンなら誰でもがイメージするような種類には特別な興味はなくなるのです。

 でもそんなつもりで意気込んで町の園芸店に出かけてみても、町の園芸店には初心者向きのサボテンぐらいしかなく、しかもそれらの多くは売れ残りのサボテンばかりです。

 そんなある日東京都調布市にある神代植物公園に行ってみる気になった。
 ここは暇な時にたまに訪れて園内の売店を冷かしたり、大温室で熱帯花木を見るのが楽しみでした。それに5月頃は山野草の展示会も行なわれています。山野草も今では栽培はしませんが好きなのです。

 久しぶりに神代植物公園の大温室植物でも見ようと思って行っただけなのに、好事魔多しではないが、室内展示で丁度サボテンと多肉植物展をやっているではないか。グッドタイミングに即売コーナーもあるぞ。

 展示品を見るより即売コーナーを見ていると、多少は専門店の品揃えである。一般的な花屋さんの品揃えとは格段の差である。丹念にそれらを見て物色をしていると、植物に対する好奇心が心の底からふつふつと沸いてきた。

 即売コーナーで幾つかを買い求めたのがサボテンの「猩々丸綴化」、多肉植物の「ホリダ」・「ホッケア・エジリス」・「ハオルシア・玉扇」だ。
 
 特にホリダは画像の物が根巻きで一つ300円の安さだったので、二つ買い求めた。一つは大きくなるにしたがって刺状の物が出なくなる固体のようだ。ホリダを二つ買ったら、おまけにちょっと小振りのホリダを二つ付けてくれた。このおまけで貰ったホリダ二つは、前にミニチュアサボテンを持ってきてくれた人に差し上げてとても喜ばれた。

             う〜ん、即売コーナーは見逃せないぞ!

 ホリダと言うのはサボテンにそっくりだが良く見ると、刺の所に葉のなごりのような小さい物が幾つか出ている。

 サボテンでは刺から刺のような物が出る事はないので、何だろうと思って色々なウェブを捜してサボテンと多肉植物の目次さんのウェブでサボテン掲示板を見つけたので、そこでホリダの事を質問して教えてもらった。

 これがユーフォルビア属の多肉植物ホリダで、今の時期(5月)が成長期である事も教えて頂いた。感謝である。どのサボテンサイトでもサボテンホームページの人達はフレンドリーで、とても良い雰囲気だ。

 又、サボテンウェブはマニアックなサボテンだ〜い好き!さんなど幾つかあって、カラフルな鉢植えのサボテンを出荷しているのは、サボテンの事を「ちくりん」名づけてさぼてん村ホームページもあった。この人岐阜のサボテンの農場の方だ。私が12個のミニチュアサボテン買ったのが、このチクリンさんが出荷しているサボテンだ。


 ウェブでサボテンページなどを見ていると、こちらの好奇心は益々くすぐられて、当たり前に売っているサボテンだけではだんだんと満足出来なくなってしまった。早速ウェブを検索しサボテンの知識を入れると共に、適当な売店を捜して現物を見てみたいと思った。

 確か東京にはサボテンの専門店があったと思ったが情報が集まらない。古いガーデンライフをひっくり返すと、東京都内に専門店として鶴仙園さんの広告があったので出かけてみる事にした。

 鶴仙園さんにお邪魔すると若いお兄ちゃんが相手をしてくれた。ご子息だそうである。そしてさすがは専門店。見事な作品がある。

 言い忘れたが、この鶴仙園さんこそは池袋西部デパート屋上でサボテンの販売もしている本家である。思えば鶴仙園さんと私との付き合いも長いかもしれない。と言っても向こうは私が池袋西部デパートの屋上で、サボテンや多肉植物を買った過去の事など全然知らぬ事だろうけどね。

 その本家の鶴仙園さんの熱気で蒸れかえる温室の中を徘徊してサボテンを漁り回り、財布の中身と相談をしつつお気に入りの幾つかを頂いてきた。

 それらをちょっとばかし良い鉢に植え込んでみると、おっとどっこい更に可愛いではないか。 既にあばたはえくぼに見えているかもしれない。

 こうして人と人も、人とサボテンとの擬似恋愛も進んでいき、勘違いと思い違いから物語りは始まるのだ(笑)。そしてこのことが人生を豊にもし、人を成長さえさせてくれる。

陰の声A:
鶴仙園さんで応対してくれた若いお兄ちゃんは三代目らしい。神代植物公園のサボテンと多肉植物展で、サボテンの即売をしていたのもこのお兄ちゃんでした。

陰の声B:
東京池袋西部9階園芸売り場のサボテンと多肉植物の販売はこの鶴仙園さんが出荷している。売り場に無い欲しい品物は、注文しておけば取り寄せておいてくれます。